ちなみに、1896年の陸羽地震に際して千屋断層は最大変位量で東隆起3.5m, 水平短縮3mを記録している(松田ほか,1980)。この二つ値からネットスリップ量を求めると約4.6mとなり、今回の調査で求めた花巻断層帯の単位ネットスリップの下限値とほぼ同等になる。1896年の地表地震断層の長さは22kmである。