3−4−1 調査位置の選定

米軍写真の判読で認められた急傾斜帯のうち,太田地区や二日市地区の大半は市街化や圃場整備により地形が不明瞭になっており,明瞭な崖状地形は利屋地区から二日市地区にかけての県道森本津幡線沿いにしか残されていない.しかし,この区間では低崖が県道に隣接していることから,調査用地としての取得は困難である.このことから,現況ではやや不明瞭ながら,米軍写真では比較的明瞭に崖状地形が認められ,調査用地として広い範囲が設定可能な利屋町北部において詳細調査を実施することとした(図3−4−1).

図3−4−1 利屋地区の調査位置図