4−5−2 再来間隔についての検討
梅田地区のトレンチ調査では、最近5000年間に堆積した沖積層の中に、約2000年前に形成された断層が発見された。このことから、トレンチ地点の断層は3000年以上の再来間隔であると推定される。ただし、今回発見された断層は主断層ではないと考えられることや、物理探査等の結果から複数の断層が存在すると推定されていることから、トレンチで確認された地点の断層が毎回活動しているとは限らないことも考えられる。また、1799年金沢地震は記録されている被害状況から森本・富樫断層帯の近傍を震源とすることは確実である。このことを考慮に入れると、森本・富樫断層帯およびその周辺では2000年前と200年前の2回、大きな地震が発生したことになる。
再来間隔については、現時点のデータのみからは特定できない。