(2)小坂地区
小坂地区で発見された液状化の痕跡は、約3000年前に堆積した細砂層を起源とし、奈良・平安時代の土器片を含む地層を切っていない。液状化を引き起こした地震は約3000年前以降に発生したと考えられ、梅田地区で判明した約2000年前の断層活動と同時に発生した可能性がある。しかし、土器片を含む層は後の時代の耕作により乱されている可能性があり、地震発生時期の確定が困難である。また、小坂地区では1799年の金沢地震時に液状化が発生したことを示唆する記録が残されていることから、発見された噴砂の発生時期は約2000年前よりさらに新しく、1799年の金沢地震時という可能性もある。