4−1−3 小坂地区

@古文書調査では、1799年金沢地震時に「5〜7尺程度地面が傾き、水が噴き出した」という記載が見られた。

A極浅層部反射法弾性波探査では、丘陵・平野の境界付近やそれより平野側150mの範囲に断層が枝分かれして伏在していると推定された。沖積層と推定される比較的水平な反射面の下には西に向かって急傾斜した反射面が認められ、丘陵周辺の平野部の地下にも卯辰山層が連続して分布していると推定される。

Bトレンチ調査では、地表付近の細砂層に断層による変形は認められなかったが、奈良〜平安時代の土器片を多く含む地層より下位の地層には液状化による砂脈が数多く見られた。砂脈を含む地層の年代については、3000年前よりは新しい時代に形成されたものであることが明らかになった。