4−1−1 梅田地区

@平成8年度のT8−2トレンチでは上部の地層が発掘により失われていたため、断層活動の年代の上限を決定できなかった。これを補完するために、T8−2トレンチの直近で追加トレンチを行った。この結果、副次的な断層の形成年代は弥生時代後期後半(約2000年前)に限定されることが明らかとなった。

A平成8年度調査で行った極浅層部反射法弾性波探査において主断層が伏在していると推定された位置で、ボーリング・簡易ボーリング調査を集中的に行った。その結果、新期洪積層・卯辰山層内には地質構造が大きく変化するところが見られ、断層の存在が推定されたが、それより上位に位置する最近約7,000年間に堆積した沖積層には大きな変位は認められなかった。