・掘削位置の測量
極浅層部反射法弾性波探査の測線展開図をもとに簡易測量を行い、ピット掘削位置を決定した。
・テストピットの掘削
測点165mから測点230mまでの65mの区間について、パワーショベルを用いて深さ2m程度まで掘削した。
・ピット壁面の整形
パワーショベルを用いて掘削したテストピットの壁面のうちN面を、人力により平滑に整形した。
・ピット壁面の観察
整形が済んだ壁面(N面)について、地層を丹念に観察するとともに1/50スケールのスケッチを作成した。
・T9−1トレンチの掘削
測点176mから測点188mまでの12mの区間について、パワーショベルを用いてピットを拡大する形でトレンチを掘削した。掘削深は円レキ層上面が確認できる深さまで(深さ5m)とした。
・T9−1トレンチの整形
パワーショベルを用いて掘削したT9−1トレンチの壁面を、人力により平滑に整形した。
・T9−1トレンチ壁面(N面)の観察
整形の結果、断層活動による顕著な変形が認められなかったことから、観察はN面のみとした。N面について、地層を丹念に観察するとともに1/20スケールのスケッチを作成した。
・T9−2トレンチの掘削
測点206mから測点231mまでの25mの区間について、パワーショベルを用いてピットを拡大する形でトレンチを掘削した。掘削深は円レキ層上面が確認できる深さまで(深さ5m)とした。
・T9−2トレンチの整形
パワーショベルを用いて掘削したT9−2トレンチの壁面を、人力により平滑に整形した。
・T9−2トレンチ壁面(N面)の観察
整形の済んだ壁面(N面)について、地層を丹念に観察するとともに1/20スケールのスケッチを作成した。
・T9−2トレンチ壁面(S面)の観察
N面を観察した結果、トレンチ下部に地層の変形が認められたことから、対面するS面についても、地層を丹念に観察するとともに1/20スケールのスケッチを作成した。
・平板測量・水準測量
テストピット・T9−1・T9−2トレンチの掘削がすべて完了した時点で平板測量・水準測量を行った。
・埋め戻し
調査がすべて完了した時点で掘削した土砂を埋め戻し、地形・地物を現状復帰した。
A掘削規模
テストピットの掘削により表層部の地層の変形を確認した上で、さらに掘削を行ってトレンチ掘削を行ったため、最終的な掘削規模は以下の通りとなった。
テストピット:長さ65m×幅5m×深さ2m
T9−1トレンチ:長さ12m×幅13m×深さ5m
T9−2トレンチ:長さ25m×幅13m×深さ5m
テストピット・T9−1・T9−2トレンチの詳細な形態を図3−2−19に示す。
図3−2−19 テストピット・T9−1・T9−2トレンチ平面図