(1)目的

極浅層部反射法弾性波探査の結果、測点40m付近から測点360m付近にかけての区間に断層が複数存在し、中でも測点140m付近から測点200m付近の区間にかけては断層が枝分かれして高密に複数分布していると推定された(図3−4−14)。

これらの区間で行ったボーリング調査においては、表層部に数mの厚さで分布するシルト層があり、それより下位には数十mにおよぶ厚い円レキ層が分布していることが把握された。また、円レキ層の上面は全体として西に緩く傾斜しているが、一部では階段状になっている箇所があることが推定された(図3−4−16図3−4−17)。

以上のことより、この区間ではトレンチにより断層が確認できる可能性が高いと考えられることから、トレンチ調査を実施することとした。