３−２−１　野町断層
地形調査の結果、金沢市安江町から香林坊・金沢市野町から円光寺にかけての地域では、河川の流下方向と直行する方向に遷急線・遷緩線が帯状に連続していることから、東側隆起の断層が存在するものと推定される。既存のボーリング資料調査では、卯辰山層等は西に向かって傾斜していることが推定されたものの、市街化が進んでいるため地表部での地層状況は確認できなかった。また、金沢市香林坊から野町にかけての犀川の氾濫平野にあたる地域では上記のような傾斜地形が認められないことから、沖積層堆積後には活動を行っていない可能性が大きいと考えられる。