(2)トレンチ位置の選定

(1)梅田B遺跡の概要

所在地 :金沢市梅田町

調査年月日:1994年4月14日〜9月14日

調査主体 :(社)石川県埋蔵文化財保存協会

遺跡概要 :弥生時代後期・古墳時代初頭の土坑群と中世の集落跡を検出している。

参考文献 :「梅田B遺跡(第2次)」『社団法人 石川県埋蔵文化財保存協会年報』6(1995) (社)石川県埋蔵文化財保存協会

(2)文献に記載された地震痕跡

噴砂: 本遺跡は森本断層の真横に位置していることから、検出された噴砂は断層の活動によって引き起こされた地震により生じたものと推測される。

噴砂は弥生時代後期・古墳時代初頭の土坑群を切るが、14世紀代を中心とする中世の遺構を切ることはない。地震の時期は古代を中心とする時期としか言えない。

図2−7−2−1 調査区内に見られる噴砂跡(スクリーントーン)

(3)トレンチ位置の選定

梅田B遺跡の第2次発掘調査で指摘されている「噴砂跡」を確認できるよう、噴砂跡が比較的集中している範囲をT−1のトレンチ位置に選定し、掘削を行った。また、複数の地点で確認を行う目的で、T−1’トレンチを掘削した(図2−7−2−2)。