・卯辰山層は砂岩と泥岩が互層状になっており、層理面の傾斜は全体に40゜前後を示している。
・卯辰山層上面の高度はB−2・3・5では標高0〜−1m程度を示すのに対して、これより平野側のB−1では−9m付近、丘陵側のB−4では−8m近くまで深くなっている。
・卯辰山層を覆って分布する沖積層は、全般に不均質な砂質土が優勢であるが、層相変化が著しく、しばしば粘性土を互層状に挟在している。
・沖積層の粘性土層中には腐植物を含有する場合が多く、所々腐植土や有機質土を挟在している。砂質土層中にも炭化物や木片を含有する場合が見受けられ、上部〜中部層準の砂質土中にはしばしば軽石粒が点在している。
・沖積層は層相変化が著しいこともあり、地層の連続性は一部を除いて不明瞭である。