(2)再来間隔
今回の調査では、トレンチ調査によって、少なくとも現在より2,000年前程度の時期に1回の変位が生じたことが確認された。この変位は最近約5,000年間ではじめて生じたものであることから、トレンチ地点の断層は数百年といった短い周期で活動を行っているとは考えにくく、3,000年以上の活動周期であると推定される。ただし、今回発見された断層は主断層ではないと考えられることや、物理探査等の結果から複数の断層が存在すると推定されていることから、必ずしもトレンチで確認された地点の断層が毎回活動しているとは限らないことも考えられる。今後さらに新たなデータを加え慎重に検討を行っていく必要がある。