図7−1−1、図7−1−2、図7−1−3は,本年度の調査地域である一ノ谷地点周辺のリニアメントを,古地形図に重ねて図示したものである。これらの地形図や空中写真の判読などより,現在では人工改変によって不明瞭となっているが,地形的に右横ずれした河谷が見られるので,須磨断層は右横ずれが卓越し,北西(山)側が隆起した活断層と認定される。
以下に,これまでに明らかとなっている須磨断層に関する諸情報をとりまとめる。
図7−1−1古地形図とリニアメントの関係
地形図は,明治17〜23年に大日本帝国陸地測量部により測量されたものを集めた「明治前期 関西地誌図集成」の一部を使用した。
図7−1−2 古地形図とリニアメントの関係
地形図は,明治25年〜大正1年に大日本帝国陸地測量部により測量されたものを集めた「正式二万分の一地形図集成;関西」の一部を使用した。
図7−1−3 古地形図とリニアメントの関係
地形図は,大正12年に陸軍参謀本部により測量されたものを使用した。