「去夜子刻大地震,近代是程事無之,古老之仁語也」
「兵庫在所崩了,折節火事出来候,悉焼了,死人不知数了」
これらより,慶長伏見地震による地震被害は京都に限らず,神戸地域においても大きかったことが推定される。しかし,これらの記録によって,須磨断層の活動を示す直接的な根拠とするには乏しい。いずれにしても,この地震時において強い震動が神戸地域を襲ったことは事実といえる。