(2)火山灰分析

IT ? 6孔において,風化花崗岩を覆う大阪層群の可能性がある堆積層の年代を推定するため,深度29.9〜36.2m間において一定間隔で試料を採取し,分析を行った。

その結果,カミングトン閃石と緑色普通角閃石がIT6−T16層準のみから産出するが,火山ガラスは全く含まれない。

緑色普通角閃石の屈折率は1.671−1.678,カミングトン閃石の屈折率は1.659−1.663であったが,これらの情報だけでは地質層序の推定は困難であった。

なお,IT ? 3孔においても,断層下盤側に分布する砂〜砂礫層を対象として,深度5.67〜8.47m間において10cm間隔の連続試料で分析を行ったが,火山ガラスなど火山灰起源の物質を検出することはできなかった。

表4−3 火山灰分析試料一覧