砂礫層A及び砂礫層Bは,層相とその重なりが良く類似しており,同一堆積物と判断される。両砂礫層共に,花崗岩直上の層厚約3mではチャートなどの中・古生層起源の礫を含み,礫径5cm〜20cm程度の比較的固結度の高い礫層からなり,その上位は,ほぼ花崗岩起源の礫径約20mm以下の細礫及び比較的淘汰が良い砂層からなり,砂質シルトの薄層を多く狭在する。
下の花崗岩の下限すなわち深度75.89m付近より下位は,粘土〜シルト等の細粒堆積物が卓越し,その層相から大阪層群と判断され,砂及び細円礫を狭在する。深度80m付近より下位の細粒堆積物には腐植物が多く含まれるが,最上部の粘土〜シルトはその層相から海成である可能性がある。また,この大阪層群には,深度102.94m〜103.45mに層厚約50cmの白色細粒テフラが認められる。