年代測定の結果は,表4−5に示すようにA層は900年前以降、B層,C層についても900〜2360年前と新しい堆積物であることが判明し,同時に包含される土器の年代とも整合することがわかった。
一方,火山灰分析により,トレンチ壁面の2試料と,護持の断層露頭で変位している地層中(表4−6の試料名No.1,2,3)からは,AT(24000年前)とK−Ah(約6300年前)起源の火山ガラスが, 山麓斜面上の堆積層(崖錐)からは, AT起源の火山ガラスが含有されていることが判明した。
表4−5 14C年代測定結果一覧表(暮坂峠断層トレンチ;山崎町川戸)
表4−6 火山灰分析結果一覧表(暮坂峠断層)