なお,現場写真は巻末に添付した。
調査の結果,各ボーリングとも表層部(地表下1〜3m)には粘土・シルトが確認されたが,それ以深は主に砂礫層が分布することが判明した(図3−7)。その他,目立った特徴や傾向を以下に列記する。
・表層部に分布する粘土・シルト層は,No.1からNo.3に向かって厚くなる傾向が認められる。特にNo.2とNo.3の間で著しい。
概ね深度6m以深では青灰色の砂礫層が分布するが,No. 1 のみ深度8m以深からは砂層が分布している。
以上の結果により,表層の粘土・シルト層の厚さの変化に着目するとNo.2とNo.3の間,下部の砂礫層中の層相変化に着目すればNo.1とNo.2の間に断層が存在する可能性が考えられたことから,この調査結果を念頭に置いてトレンチ掘削を進めた。