3−2−1 《ボーリングコアの試料分析結果》
地層中に年代の指標となる火山灰が含まれているかいなかを調べるため,図3−7に示した7箇所で試料を採取し微化石総合分析を実施した。その結果,深度3m以浅のA層に相当する粘土層にはおよそ6300年前のK−Ah火山灰とみられる火山ガラスが含まれていることが判明した。これに対し,深度8~10m付近まで分布するG層には,火山ガラスが全く検出されなかった(表3−1)。これらのことから, A層は6300年前以降の地層, G層中はこの付近で最もポピュラーな火山灰であるAT火山灰の降灰(約24000年前)以前に堆積した可能性が考えられる。
表3−1 微化石総合分析調査結果一覧表(三木断層ボーリング調査)