・震源は,地殻上部に限られており,ほとんどが地下20kmまでの間で起っている。
地震は,東西水平圧縮の応力場で発生しており,山崎断層帯のずれの方向と調和的である。
1984年の山崎断層の地震(M5.6)は,暮坂峠断層直下で発生し,余震も暮坂峠断層沿いに集中している。
なお,山崎断層帯は,1995年兵庫県南部地震で活動した六甲・淡路島断層帯とは,互いの方向はほぼ直交し,運動のセンスが逆であることから,両者は共役の関係(同じ東西水平圧縮応力場で活動する)にあり,両者は密接に関係している可能性がある。
図2−1兵庫県とその周辺における小さな地震まで含めた最近の浅い地震活動
(M2以上,1976〜1995年,深さ30km以浅)【京都大学データから作成】