5 地表踏査(概査)
地表踏査(概査)は,断層通過位置を挟んで広い範囲の地層分布や断層露頭を把握するために実施した。概査結果は,縮尺1:25,000のルートマップ(巻末付図2)及び活断層詳細図(巻末付図3)としてとりまとめている。また,活断層詳細図の作成に際して基礎資料としたルートマップ図(縮尺1:5,000)及び主な露頭や地形の写真撮影・記載結果を巻末資料:1−1〜1−13にまとめて示す。調査地域に分布する地質は,表5−1のように区分される。
表5−1 調査地域に分布する地質
当地域に分布する“活断層の変位基準となる”第四紀層は,下位より大阪層群中・下部亜層群,高位段丘堆積層(大阪層群上部亜層群を含む),中位段丘堆積層,低位段丘堆積層,段丘化した崖錐・土石流堆積物,崖錐・沖積錐堆積物及び沖積層からなり,地表踏査の結果,確認された主な地層の特徴を以下にまとめる。