5−2 【高位段丘層(大阪層群上部亜層群)】

調査地域では,現在の河谷に沿って段丘面が発達している。段丘面は大きくみて3段に区分することができ,そのうち最も高所に分布するものが高位段丘である。

西宮市蓬莱峡の上流に分布する厚さ約50mの赤褐色砂礫層が高位段丘層の代表とされ(写真5−3),これに相当すると見られる地層は,断片的ではあるが山地の高度変換部付近を中心に六甲山地北麓の帝釈山地周辺に分布する(写真5−4)。

写真5−3 蓬莱峡の高位段丘層(西宮市上ヶ平)

写真5−4 蓬莱峡対岸に分布する高位段丘層