４−３−４ 淡河―有野リニアメント
淡河リニアメント（ＬＢ，一部ＬＣ，ＬＤランク）は，東西方向を示し，南側の山地と北側の段丘分布域との地形境界をなす。急崖が連続し，崖基部の傾斜変換部が明瞭でかつ直線的である。屏風川以西の約１１．５ｋｍ間では，尾根・水系が比較的系統的に右方向に屈曲ないし湾曲を示し，屈曲量は，２０〜８０ｍ程度である。段丘面がリニアメントを横断して分布する地点は，鳴川，芦谷川及び淡河川沿いに限られ，鳴川，芦谷川では，リニアメントの延長部で段丘面が断続するため，段丘面の変位の有無を識別できない。また，淡河川では最低位の沖積面上にリニアメントは認められないものの，人工改変のため不確実である。屏風川以東のリニアメント及び有野川以東のリニアメント（有野リニアメント；ＬＣ，ＬＤランク）については，２本のリニアメントが並走し，尾根・水系の屈曲は不明瞭となる。