(7)平均変位速度

明瞭に地層の縦方向への変位量が認められたものは,トレンチ底面より実施したボーリングにより確認したAT火山灰の変位量約2.0〜2.2mおよびD−2層の変位量(最上部の腐植質の部分を基準)の約1.2〜1.5mである。

AT層を23,300年Bp,D−2層を12,500年Bp,最新の活動は,播磨地震の1,100年Bpを用いると縦(鉛直)方向の平均変位速度は,AT堆積以降約0.09〜0.10m/千年,D−2層堆積以降は約0.10〜0.13m/千年となる。

また今回のトレンチ調査においては水平方向の変位は確認できなかった。