以上のことから,山崎断層の現在活動的と考えられる区間は,図4−2−1に示す赤線の区間 (大原断層−土万断層−安富断層)であり,また新編日本の活断層では確実度Uとされている暮坂峠断層についても,活動的な断層である可能性は十分考えられる。その他,図中には活動的な断層に平行あるいは斜交する形でいくつかのリニアメントが認められるが,これらについても,活断層である可能性が残されてはいる。ただし,上記の活動的な活断層に伴われて副次的に活動した断層か,もしくは現在ではほとんど活動していないやや古い断層である可能性が高いと考えられる。
なお,断層評価の詳細については,今回の地形・地質調査の結果に, 4.2で述べるトレンチ調査の結果をふまえて作成した縮尺 1/25,000 の詳細図 (ストリップマップ, 図4−1−3,図4−1−4−1,図4−1−4−2,図4−1−4−3,図4−1−4−4,図4−1−4−5,図4−1−4−6,図4−1−4−7) にとりまとめた。