大きくみると,この北西−南東方向のリニアメントを境にして,南北性の河川が左横ずれ方向に屈曲しているようにみえる。しかし,断層推定位置近傍での変位地形となると,この地域特有の厚い崖錐堆積物に覆われ不鮮明になる。その中で,夢前町護持付近を中心とした範囲 (写真4−1−6)では,局所的に高位段丘が分布しており,段丘面がつくる尾根と谷の系統的な屈曲 (左横ずれ変位量は50〜100m程度と推定)が認められる。