(2)データ処理

通常S波探査のデータ処理においては表層静補正を用いない点を除いて、全くP波の場合と同様である。しかし本測線の場合、表層速度があまりにも急変するため、通例とは異なり、S波初動を推定して屈折トモグラフィーを用いた表層静補正を行った。従って、本測線に関してはS波探査のデータ処理の手順はP波探査のそれと全く同様ということになる。ここで実施したS波の屈折トモグラフィー解析結果を図3−3−52に示す。

表3−3−5にデータ処理の手順および諸元を示す。

また、各種波形処理の結果を以下の図に示す。

図3−3−53−1図3−3−53−2図3−3−53−3図3−3−53−4 速度解析結果

図3−3−54 観測記録の100%断面図

図3−3−55 初期処理後の100%断面図(プレフィルター、位相補償、振幅補償)

図3−3−56 静補正後の100%断面図

図3−3−57 デコンボリューション後の100%断面図

図3−3−58 NMO補正後の 100% 断面図

図3−3−59−1 デコンボリューションテスト(whitenning)

図3−3−59−2 デコンボリューションテスト(predictive)

図3−3−60−1 フィルターテストの結果(ローカット)

図3−3−60−2 フィルターテストの結果(ハイカット)

表3−3−5 デ−タ処理手順および処理諸元一覧表(昆陽池測線)