(1)ピットA調査結果

トレンチ内でのW層上面の変位量は約1.5mであるが,低下側でW層上面は緩く上に凸の構造を呈しており,まだ変形全体を把握していない可能性が残る.そこで,低下側のW層上面の高度を確定すること目的にトレンチの西側でピットAを掘削した(図3−5−1).

ピットAの各法面のスケッチと写真を図3−5−4に示す.

ピットAではトレンチ内でみられた堆積物のうち,T層,V層およびW層が認められた.W層上面は深さ約2mで,トレンチ低下側でのW層上面の高度と大きな差が無く,ほぼ水平であることが確認された.