4−6 将来の地震活動

平成13〜15年度調査により、十勝平野断層帯については近い将来地震が発生する可能性は低いと考えられる。これは、光地園断層について最新活動期が2000年前なのに対し活動間隔が1万〜1万5千年間であるためである。

ただし、こうした長期予測には、千年程度の誤差は生じうるものである。また、M6.5より規模の小さな地震については、地表地震断層を伴わない場合もあり地形地質に主眼を置いた調査からの評価は難しい。

十勝平野断層帯主部については、それら全てないし中央部の高井平均変位速度を持つ断層群が活動している可能性については計算上は否定的な結果となった。しかしこれはより規模の小さな地震についてその活動の可能性を否定するものではない。