(1)14C放射年代測定結果

以下に14C放射年代測定結果を実施した地区毎に示す.

@開陽地区

1試料について測定を行った.年代は12,410yBPであった.

表3−4−7 開陽地区14C放射年代測定結果

A養老牛地区

1試料について測定を行った.年代は12,420yBPであった.

表3−4−8 養老牛地区14C放射年代測定結果

B14C放射年代測定結果について

年代測定を実施した試料はいずれもMa−lの基底から10p程度下位に挟在する試料であり,概ねMa−lの堆積年代と同一と考えられる.

町田・新井(2003:新編 火山灰アトラス)によれば,Ma−lの年代は14,000年以前(Katsui et al,1975)とされているが,今回得られた14C放射年代測定結果も考慮すると,Ma−lの堆積年代は 約12,500yBP程度まで新しくなる可能性も想定すべきといえる.