一方,このコアは,14C年代測定も実施されており,深度3.4−3.5m:2970±60 y.B.P,深度4.6−4.7m:7390±60 y.B.P,深度5.45−5.55m:8,570±70y.B.P,深度9.4−9.5m:17,100±150y.B.P,深度13.1−13.2m:22930±160y.B.P,深度15.5−15.6m:27860±750y.B.P,深度18.7−18.8m:34490±520 y.B.Pの年代(すべて補正年代である)が得られている.
この年代結果は,8,000年前の境界深度の認定で,明らかに上記花粉分析の結果と矛盾する.14C年代値は,その上下の地層の年代値とも調和的で逆転はみられない.一方,花粉分析の方は,分析の間隔が粗い.そこで,R−1コアの未測定部分について,分析を実施することにした.