4−3−5 東居辺断層
東居辺断層に関しても年代の推定が可能な変位基準は芽登凝灰岩のみである.平均変位速度は0.09〜0.02m / ka(0.02m寄り)となり,C級下位の極めて低い活動度となる.芽登凝灰岩(0.5〜1Ma)の変位(50m)から想定される変位速度は0.05〜0.1m/kaであるので,東居辺断層の活動度は芽登凝灰岩堆積以降,低下している可能性がある.後期更新世以降の断層活動の証拠は見いだせず,現時点ではその他の第四紀断層として扱うべきものである.