4−3−3 光地園断層
トレンチにおいて,新第三系の上面高度,段丘礫層の上面,礫層上位の再堆積ローム質シルト層に変位が確認された.このうち,断層変位として確実なものは,E層(段丘礫層)上面高度の差2.8mである.E層中にはSpflに対比されるテフラの再堆積物が含まれ,ボーリング調査によりE層下部から36150±510yBP,中部から21850±90yBP,E層上面から17770±70yBPのC14年代が得られている.E層上面年代を元にすると平均変位速度は0.16m / ka以上となり,B級下位の活動度を持つ活断層であると言える.