4−2−5 東居辺断層

地質断層としては,上士幌町北門で池田層・渋山層・芽登凝灰岩の傾動が確認されるのみである.その他の地域では地質構造に関して得られる情報が極めて乏しく,現時点では地質構造的に東居辺断層の構造を捕らえることは困難である.

断層変位地形は,上士幌町北門から士幌町−上士幌町界にかけて,NE−SW〜NNE−SSWへ走向が変化する東上がり斜面として追跡できる.総延長は5kmである.ただし,リニアメントが通過するNa−t2面は地形面の開析および地形面堆積物の喪失が著しく,リニアメントの確度は低い.