3−2−1 リニアメントの判読
リニアメントとして判読した主なものは,山地と平野(扇状地性段丘)との境界を成す地形変換線および山地内の堆積岩・火山砕屑岩の成す互層状層理を反映したものである.その他,上記の地形変換線の平野側に隣接して,逆向き断層崖様のものがある.新編「日本の活断層」(活断層研究委員会編,1991)により活断層と認定されたリニアメントについては今回の判読でも存在を確認しているが,それが本当に活断層であるかどうかについては空中写真判読のみでは判断できない.V.3の現地予察でも確実な判断はできなかったので,次に述べる断層帯構成セグメント(活断層)としての取り扱いは新編「日本の活断層」に従った仮の暫定的なものである.