NF−1孔では,深度約2.7m付近まで腐植質な細粒堆積物が分布し,その下位には,深度30m付近に若干の細粒堆積物が認められる他は,すべて礫層である.礫層直上の深度約2.5mの腐植層は約3400y.B.P.の14C年代を示す.
NF−2孔では,深度1m付近から深度8m付近までは,礫層を主体とする粗粒堆積物で,深度8m付近以深では,礫層を主体とするが,細粒堆積物をしばしば挟在している.深度約11.7m付近の腐植層は>43930y.B.P.の14C年代を示す.
両孔共に,礫層を主体とし,かつコアの状況も良くないことから,層序や対比は不明確であるが,14C年代値や礫の層相などから,沖積層の基底は深度8m付近〜10m付近にあるものと推定される(図4−5).