４−２−３　新和断層
新和断層は，リニアメント北端およびリニアメント上の御大師川で池田層の急立帯が存在し，少なくとも中期更新世以降撓曲を継続していたことは確実である．しかし，変位地形がＭａ−ｔ２，３面という，少なくとも十万年以前に形成された古い地形面に存在すること，リニアメントが台地頂部に存在することから，最近数万年間における活動期・活動間隔を知ることは困難である．新和断層に関しても，今後の地形地質調査により過去のイベントの存在が判明する可能性は低いと考えられる．