4−4 発生した地震の規模

活断層の長さ(L),および単位変位量(D)と発生する地震の規模(マグニチュ−ドM)には次のような関係があることが知られている(松田,1975).

LogL=0.6M−2.9……(1)

LogD=0.6M−4.0……(2)

ただし,当別断層は副次的断層の可能性が考えられ,安直に起震断層としての評価をして良いのかどうか問題がのこる.一応,今回は,主要起震断層の破壊領域とバックスラストの分布(長さ)はほぼ一致していると仮定し,個々のセグメントの計算をおこなう.

また石狩川流域の低地伏在部には,明瞭な断層活動の証拠が見つからないことから,リニアメントの連続性,破壊領域の連続性を考慮し,セグメントaとbが共に動いた場合,セグメントcとd(cという断層はないが変動地形をつくる活断層があると考えて)が共に動いた場合の地震の規模を試算した.