断層変位地形の北端は,二番川より当別川沿いに1km南の地点とした.それより北方にも地質断層は連続するが,明瞭なリニアメントがみられないことから断層の範囲から除外した.ただし,延長上の桂沢川上流には山地斜面の高度不連続がある.南端は,リニアメントが不明瞭となる金の沢川南部付近とした.地質断層は延長すると考えられるが,踏査の結果,断層の両側1kmの幅で当別層であり,構造が不鮮明な地層であることも相まって断層の位置を特定することは困難であった.
断層の傾斜は,地表では30°程度と低角逆断層であるが,ボーリングやトレンチ調査など数m地下では40°で西へ傾斜していることが明らかになった.