○NE面
トレンチNE面は,表層から表土・耕作土・客土からなるT層,旧地表面下に伏在していた黒ボク,泥炭,基底部に分布する有機質シルトなどからなるU層,細粒砂〜砂質シルト中に有機質シルトの薄層を頻繁に挟むV層,泥炭,有機質シルトを主とし,木片を多含するW層および粗砂〜シルト質細粒砂中に有機質シルトの薄層を挟むX層が分布する.
有機質シルト層を多含するV層とその上位のU層は,他との対比を容易にするためV層では@〜Lまで,U層では@〜Dまで細区分した.
上記層相区分のうち,U層,W層は,泥炭,黒ボクあるいは有機質粘性土からなるが,低地側に厚く堆積する傾向がある.トレンチ掘削範囲では特に,U−A層,U−D層およびW層で顕著である.
○SW面
SW面の構成地質も原則としてNE面と同様であるが,V層中の細区分層の欠如が見られる.また,U層,W層で見られた低地側に向かった層厚の増加傾向は,おおむね変わらないが,低地側に向かって厚くなる細区分層が異なり,SW面では,U−D層の発達が悪い.
○NW面
NW面では,T層からX層まで確認できるが,X層からW層抜ける噴砂の跡が見られた.
○SE面
SE面は,低地側に位置しているため,T層からW層まで確認した.
写真3−3−3−1 トレンチ全景(吉井の沢北部地区)
写真3−3−3−2 吉井の沢北部地区NE面壁面状況
写真3−3−3−3 吉井の沢北部地区液状化状況
写真3−3−3−4 吉井の沢北部地区埋もれ木変形状況
図3−3−3−1 トレンチスケッチ図(吉井の沢北部NE面)(1:50)
図3−3−3−2 トレンチスケッチ図(吉井の沢北部SW面)(1:50)
図3−3−3−3 トレンチスケッチ図(吉井の沢北部NW,SE面)(1:50)
図3−3−3−4 トレンチスケッチ図(吉井の沢北部拡幅NE,SW面)(1:50)
図3−3−3−5 トレンチ解釈図(吉井の沢北部NE面)(1:50)
図3−3−3−6 トレンチ解釈図(吉井の沢北部SW面)(1:50)
図3−3−3−7 トレンチ解釈図(吉井の沢北部NW,SE面)(1:50)
図3−3−3−8 トレンチ解釈図(吉井の沢北部拡幅NE,SW面)(1:50)