14C年代測定は,新篠津地区の11B−S1号孔から3試料,大麻地区の11B−O1号孔から4試料採取して実施した.試料は,コア観察の後,各堆積ユニットの堆積時期を効率的に測定あるいは推定し得る位置から採取した.分析は,β線計数法を基本とした.試料の量が不足する等,β線計数法では不可能あるいは困難と判断された試料の分析にあたっては,同じβ線計数法でも長時間測定を行う,あるいはAMS法を用いて行った.
火山灰分析は,新篠津地区の11B−S1号孔から2試料,大麻地区の11B−O1号孔から9試料採取して実施した.試料は,コア観察時に肉眼観察で火山灰の疑いがあるもの,あるいは鏡下で火山ガラスが認識されたものについて採取した.分析は,全試料について鉱物組成分析を行った後,火山灰と認識されたものについて火山ガラスの屈折率測定,あるいは重鉱物の組成分析を行った.