3−5−1 掘削方法

ボーリング調査は,ロータリー式ボーリングマシンを使用した.

表3−8−1 ボーリング主要機械一覧表

掘削口径は86mmとした.既往資料等から,本調査対象の堆積物は未固結の砂・シルト・泥炭を主体とすることが明らかであった.そのため,無水掘削を原則とし,コアチューブは,シングルコアチューブを使用した.掘削に当っては,過大な給圧や不用意なコアチューブの上げ下げをさけ,なるべく乱さない試料の採取につとめた.

※シルト部では,より乱さない試料を採取することを目的として三重管式コアチューブ(トリプルサンプラー,掘削径115mm)の使用も試みたが,頻繁に挟在する腐食質の繊維分が障害となって満足な採取を行うことができなかった.

 コアチューブは,コアの採取毎に清掃し,掘削の再開は孔内の残留物を極力除去してから行った.採取したコアは,上下,深度を明記し,半割にして写真撮影,地質観察,スケッチの後含水変化のないようポリエチレンフィルムで密封してコア箱に収納した.