(3)セグメントc

地形面は,上位よりNp−t1,Np−t2,Np−t3,Np−t4,Np−t5に区分した.

Np−t1は,竹山高原付近に発達する標高110m前後の最も高位の地形面である.開析が著しく,平坦面はほとんど残っていない.とど山より以北は次第に高度を減じ,標高70m〜80m前後となるが,下位のNp−t2との境界も不明瞭となる.

Np−t2は,音江別川付近からトマン別,そして酪農学園大学まで広く分布する.標高40m〜60mで,平坦な地形面を残している.

Np−t3面は,北広島市のJR路線より東側,標高10m〜30m付近にかけて広く平坦な地形面からなる.Np−t4面は,中の沢合流付近に発達する.Np−t5は,河川沿いに輪厚川の市役所周辺の低位段丘面で,小規模に発達する.

リニアメントは,Np−t2,Np−t3,Np−t5を通過する,撓曲崖をなす.撓曲の幅は約100m〜200mと比高差(Np−t2でも15m,Np−t5で3m)に比べてはるかに大きい.撓曲地形の背後には,逆向き低断層崖(?)が見られるが,リニアメントの走向や直線性がわるく,連続性が悪い.また,沢地形ともなっている.