ボーリング・トレンチ調査予定箇所付近などとして、長沼地区、千歳市泉郷地区および早来町富岡について実施した。長沼地区については、石狩低地東縁断層帯活断層図作成のための全域対比の要部として、長沼市街東側の台地５ｋ�u（砂利採取場・跡地とその周辺）について実施した（図２−３）。泉郷地区についてはボーリング・トレンチ調査箇所付近（いずみ学園および信田温泉付近）の５ｋ�uについて実施した（図２−４）。富岡地区についてはボーリング・トレンチ調査箇所付近（フモンケ川沿い）の３ｋ�uについて実施した（図２−５）。

［地形地質調査（ピット調査）］

岩見沢地区の緑が丘箇所と千歳市泉郷地区のいずみ学園南東（道道峠付近）箇所で実施した（図２−２、図２−４）。緑が丘箇所ピットは長さ２０ｍ×幅５ｍ×深さ４ｍ（長さ・幅：ピット上面）の規模で、周辺７０ｍ×１００ｍの範囲について平板測量を実施した。いずみ学園南東箇所ピットは既存活断層露頭を掘り下げたもので、長さ１８ｍ×幅５ｍ×深さ３ｍ（長さ・幅：同）で、周囲６０ｍ×８０ｍの範囲について平板測量を実施した。

［ボーリング調査］

千歳市泉郷地区のトレンチ調査予定箇所（嶮淵川沿い）および早来町富岡地区のトレンチ調査予定箇所（フモンケ川沿い）において実施した（図２−４、図２−５）。嶮淵川沿い箇所では４孔一式（総ボーリング深度４６ｍ）で、フモンケ川沿いでは４孔一式（同１１２ｍ）で、それぞれリニアメント（泉郷断層・馬追断層）を横切る孔配置で実施した。

［トレンチ調査］

千歳市泉郷地区の嶮淵川沿いの箇所および早来町富岡地区のフモンケ川沿い箇所で実施し（図２−４、図２−５）。嶮淵川沿い箇所トレンチは長さ２７ｍ×幅１３ｍ×深さ４ｍ（長さ・幅：ピット上面）、周囲１００ｍ×２００ｍの範囲について平板測量を実施した。フモンケ川沿い箇所では周囲１００ｍ×１５０ｍの範囲について平板測量を実施した。

表２−１　調査数量一覧

図２−１　調査位置図（石狩低地東縁断層帯全域）

図２−２　北部地域（岩見沢地区）の調査位置図

図２−３　中部地域北半部（長沼地区）の調査位置図

図２−４　中部地域南半部（千歳市泉郷地区）の調査位置図

図２−５　南部地域（早来町富岡地区）の調査位置図