ボーリング調査は,断層位置の特定,第四系中での変位の有無(特に沖積層中での変位の有無)および垂直変位量などの把握,トレンチ候補地点の地下地質状況の把握,同候補地点の特定などを目的として実施した.
実施したボーリングは岩見沢市街地日の出地区で5孔総深度130m,同じく緑ケ丘地区で4孔総深度115m,総計245mである.各孔とも,孔内水位を観測し,両地区ともリニアメント(断層の上・下盤)を代表する各1孔,計4孔について電気検層を行った.また,地層の年代を把握できる試料については,火山灰分析試料あるいは14C年代測定用試料を採取し,分析・測定を実施した.