6−2−3 地震再来周期

今回のトレンチ調査では複数回の活動を認めることができなかった。したがって調査結果のみから地震の再来周期を述べることはできない。ただ活動度より己斐断層と同様に推定すれば以下のとおりとなる。

前述のマグニチュードからlogD=0.6M−4の関係式を用いて変位量(D)を算出すると、D=0.4mが得られる。活動度をC級とすると平均変位速度はS=0.01〜0.1mm/年となり、R=D/SよりRは4000年〜4万年となる。ただ発生する地震規模によって変位量(D)の算出値も異なるため、マグニチュードを6.5とすると変位量もD=0.8mと大きくなり、Rは8000年〜8万年となる。