6−1−3 地震再来周期

今回のトレンチ調査では複数回の活動を認めることができなかった。したがって調査結果のみから地震の再来周期を述べることはできない。

再来周期(R:単位は年)を求めるには、その断層の平均変位速度(S:単位はmm/年)が求めることができれば、次式によって計算できる。

R=D/S (D:変位量m)

本断層はC級の活動度であることから、平均変位速度は0.01〜0.1mm/年の値を取りうる。したがって変位量1.1mを代入すると、再来周期Rは1万年〜10万年オーダーと幅広い値をとることになる。現状ではこれ以上の議論はできない。