(4)4M(南側の宮島から江田島を結ぶ測線)

図5−21に深度変換後の反射断面を、また図5−22にその解釈図を示す。

本測線も同一航路でのソノプローブ結果が得られており、解釈図にはその結果も記載している。基盤面上面を示すと考えられる反射面は、小さな起伏を繰り返している。その中でもSP280とSP480に最も深度の深い谷が認められ、その深度は前者が170m、後者が180mを示す。本測線では、更新統上面の分布にも起伏が認められる。それは本マルチチャンネル結果の反射面でも、ソノプローブの音響基盤面でも同じ結果となっている。更新統と推定される地層のなかには、SP380から520まで水平反射面が連続している。SP540から宮島側では、基盤面上面の起伏が激しくなり、それとともに更新統と推定される地層にも乱れが認められる。