今回、ピストンコアリング作業は45トン吊りクレーン付き台船(長さ32m)を使用した。このため台船上でサンプラーの組立・解体を行い、またクレーンを利用してピストンコアラー全体の吊り下ろし・引き上げを行った。台船使用のため周囲には警戒船を2隻配した。なおピストンコアリング地点の位置出しは、ソノプローブ音波探査と同様に電波測位機(トライスポンダー524型)にて行った。
室内での試料分析は、まず試料がサンプルチューブに入ったままの状態でγ線透過方式の密度測定機で密度を測定し、次に試料を取り出して火山ガラス等の分布を観察し柱状図を作成後、5cm毎にふるい分けして粒度特性を求めた。また年代測定可能な生物遺骸をふるい分け試料から採取した。