(2)Co7(五日市と似島間の測線)
Co7の記録断面図を図5−5−1、図5−5−2、図5−5−3に示す。本測線のほぼ中央部には津久根島がありそこで海底面が盛り上がっている。そこを除けば、海底面は五日市から似島に向けて次第に下がっている。海底面と最下部の音響的基盤面のほぼ中間には、Co2と同様、アカホヤ火山灰層の強い反射面が連続して分布している。この面は津久根島の周囲で数m下がるものの他はほぼフラットである。津久根島周辺での低下は、島周辺での潮流変化により細粒の堆積物が流されて、結果的にここにたまる細粒堆積物が薄くなったためと考えられ、断層運動に起因するものではない。これ以外には特筆すべき変位はなく、音響的基盤面及びアカホヤ火山灰層の反射面とも、ほぼフラットである。